偽書が揺るがせた日本史

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偽書が揺るがせた日本史

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634151635
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0021

出版社内容情報


教科書にも載せられ、私たちの「常識」の一部を形作ってきた書物・文書のなかにも「偽書」と判明したものもある。そこで、古代以降、「偽書」と呼ばれる書物に秘められた奥深さを検討し、日本史におけるもうひとつの「真実」を探る。

内容説明

なぜ、偽書は横行し続けるのか?古代以来の足跡をたどり、陰謀論との危険な関係、歴史資料としての扱い方を考察する。

目次

1 時代への欲求が生み出した偽書(古代日本の「偽書?」弾圧事件―「正史」とはなにか?;「名言」として伝わる身近な偽書―「東照宮御遺訓」ほか;偽書づくりの巨人・沢田源内―『和論語』ほか ほか)
2 偽書と陰謀論(偽書に力を加える「陰謀論」の存在;戦前の弾圧事件に付きまとう陰謀論―『竹内文書』『九鬼文書』;弾圧されたから残った?偽書―「中山文庫」 ほか)
3 歴史資料として偽書をどう扱うか(偽書研究の嚆矢となった二人の研究者;偽書を研究対象にさせた歴史学のパラダイム転換;偽書研究の画期となった一九九〇年代 ほか)

著者等紹介

原田実[ハラダミノル]
1961年広島市生まれ。龍谷大学卒業。八幡書店勤務、昭和薬科大学助手を経て、歴史研究家。と学会会員。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)会員。偽史・偽書の専門家。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北杜夫そっくりおじさん・寺

92
偽史研究家・原田実さんの偽書の日本史。古代から現代のフェイクニュースまで。「人の一生は重き荷を負うて長き道を行くが如し」云々という徳川家康の名言も、弘法大師空海の『三教指帰』も偽書であるとは面白い。有名な『東日流外三郡誌』『武功夜話』『田中上奏文』『シオンの議定書』『竹内文書』や、近頃話題の『椿井文書』も出てくる。『富士宮下文書』絡みのイベントに安倍昭恵が加わっていたのは呆れた(石破茂もいた・笑)。ライブドア事件の永田メール事件も出ているが、永田さんが自殺していたとは知らなかった。胸が痛む。読んで損無し。2020/05/10

やま

83
日本の歴史資料について、虚偽を調べた本です。著者原田実さんは「文字による記録は歴史の真実を後世に伝える手段であるとともに、虚偽を広める手段ともなりえた」と、書かれています。その考えに基づいて豊臣秀吉の墨俣一夜城の基となった「武功夜話(ぶこうやわ)」や、荒吐族(あらはばきぞく)が十三湊(とさみなと)(青森県の十三湖)を根拠として栄えた「東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)」の文献などを取り上げています。私には、ついて行けませんでした。字の大きさは…小。2021.09.25読了。★☆☆☆☆2021/09/25

南北

62
偽書が多くの人々に受け入れられていった点に着目し、日本人の思考や欲求を探ろうとする本です。カルチャーセンターでの講義が元になっているせいか取り上げる題材も多岐にわたり、表面的な解説に終わっている点が見られたのは残念です。「江戸しぐさ」は著者が以前から批判していることですが、そのエビデンスとして前川喜平のインタビューを取り上げていたのは残念です。暴力団がらみの風俗店に「女子限定の貧困調査」をし、面従腹背が座右の銘という人物の証言など信用に値しません。しかも聞き手が青木理ではあきれるばかりです。2020/07/29

パトラッシュ

51
先ごろ評判になった『椿井文書』などほんの一部でしかない、偽書と陰謀論にまみれた日本史の実態を描き出す。平安時代から偽書が政治問題となり、貴族や武士、寺社に地域まで自らの格を高めようと偽書作りを競う有様は呆れるばかりだ。オウムのテロに至る暴走は、こうした偽書に基づいたフィクションに逆に飲み込まれたためか。ユダヤ人虐殺や反日運動にも偽書が利用され、トランプは現代の偽書であるフェイクニュースで当選したようなものか。いっそ最初から小説を書けばよかったのに。大学で歴史学の一分野として偽書学講座を開くべきではないか。2020/08/30

なる

42
大変に興味深い内容である。偽書といっても様々で、「正史」に記載されていないものを「偽書」と呼ぶこともある。後世の人間が捏造したもの(それが明らかであった場合)も「偽書」と呼ぶこともある。その違いを見極めるのは難しい。著者は数多ある偽書の歴史をひもときながら、時の為政者や研究者が戦い続けてきた真贋についての苦心を(自身の感情もやや入れ込みつつ)解説している。著者本人がもともとはオカルト好きで、偽書に対してはむしろ好意的だったことが転換して、その在り方などを研究する側に回ったというのがまた良い。2021/11/11

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