出版社内容情報
『幕末』『江戸』『紀行』の秘蔵古写真集・3部作の第3作。日本カメラ博物館の所蔵する保存状態の良い貴重な古写真で、北海道から九州までの風景と風俗を中心に幕末から明治初期の日本を活写する。
ベアトや下岡蓮杖など、有名な写真家のものも多く、家並み、物売り、観光地など、当時の日本がわかる、誰にでも面白い1冊。
内容説明
日本カメラ博物館が所蔵する古写真の集大成。幕末明治、日本の風景―北海道から沖縄まで約500点の写真を掲載。スティルフリード、ファルサーリ、F・ベアト、上野彦馬、下岡蓮杖、内田九一、横山松三郎ら、初期写真師たちの作品も多数収録。
目次
第1章 長崎と九州
第2章 横浜・鎌倉と東京郊外
第3章 京都・大阪と近畿
第4章 名古屋と東海・北陸
第5章 下関と中国
第6章 松山と四国
第7章 日光と関東・甲信
第8章 仙台と東北
第9章 函館と北海道
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ27
52
リアルタイムの情報に捉われ、文字を読む気にならない。これなら・・と写真集。鶏卵紙に彩色の絵葉書は実家に有った。歴史が好きなだけに、昔の写真大好き。彦馬やベアトの作品は見たことあった。車に積んでいて、待ち時間に 結構楽しめた。長崎から北海道までの紀行・・官製建築、神社仏閣、祭り、佇む老若男女と背景。時代を映し、思想信条を醸し出し、そこに有ったであろう匂いすら漂ってきそうな感覚。日光、京、長崎、函館の今はない建造物は貴重な記録。個人的にアイヌの長老が函館奉行所に謁見礼に来た写真は悲劇的な匂いを抱かせられる2020/03/18
HMax
29
東京以外の古い写真が沢山あります。長崎くんちの諏訪神社、長坂の階段が昔はもっと多かったようです。高麗橋のあたりも橋以外に面影もなく、出島とともに昔風に戻して欲しいですね。東柏原の富士は今でも同じように見えるかも?2020/03/07
aloha0307
24
幕末から明治初頭にかけて、多くの外国人写真家が来日 日本の風景を写し本国に伝えた。人々が身を寄せ合うように住んでいた建物の並び...焼失前の金閣寺(なんとカラー写真❣)にしばらく見入ってしまいました✿2020/09/13
きみこ
9
[図書館本] 現存する場所の昔の様子が見れた。また城も乗っていたから、激熱の古写真だった。2022/05/26
kaz
3
幕末から明治にかけての写真集は時々手にするが、この本に掲載の写真の撮影場所は日本全国にわたっており、初見のものも多いように思える。特に富士山の写真は美しい。ただし、写真の数が多い分、一つ一つが小さく、人々の様子などはわかりにくい。土地勘があるところは良いが、そうでないところはそもそも現在どうなっているのかよく知らないため、昔の写真だけを見てもピンと来にくい。パノラマ写真などは、現在の街並みと対比させるような工夫があれば、もっと面白いような気がする。 2020/04/03