内容説明
海底で朽ちゆく特攻機、ジャングルに眠る日本軍の爆撃機。虚空を睨む砲台跡、波に洗われる座礁船―。海外と国内に残る戦跡の現状をジャーナリストや作家、研究者らがレポート。風雨に晒され、多くが消滅の危機に。海外23地域、写真400点が物語る太平洋戦争遺跡のレッドデータブック。
目次
第1部 太平洋の島々(ハワイ;ガダルカナル;ニュージョージア ほか)
第2部 東南アジア(インドネシア;インド・インパール;タイ ほか)
第3部 日本国内(日本列島;硫黄島;沖縄 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
31
目次の地名と戦場の地図を見ると、こんなにも多くの場所で戦争が行われていたのかと驚く。違う言い方をすれば、こんなにも多くの国の人がこの戦争に巻き込まれたのか、と何とも言えない気持ちになる。やはりその地に遺骨がそのままという記述が多い。タイの泰緬鉄道(大量の捕虜と労務者を使って日本軍が建設し、何万人もの犠牲者を出した)と、フィリピンの残留日本兵小野田氏のことをもっと詳しく調べようと思う。2017/08/22
かおりんご
30
失われつつある太平洋戦争の戦跡を紹介した本です。東南アジアや太平洋に浮かぶ島々、日本の戦跡を取り上げています。(国内の戦跡は少しですが)読んでいて、慰霊以外ではあまり南洋諸島に行きたくないと思ってしまいました。2時間30分でサイパンやグアムに行けるとしても、玉砕や自決した人をどうしても思い出して楽しめそうにないですから。人々の記憶からも失われてしまう前に、一度訪問してみたいです。2018/09/03
neimu
29
この季節、夏に向かって読もうと準備していた一冊。読むのには時間がかかるが、写真だけ見るのならば結構早い。これだけ多くの写真を掲載してこの価格というのは凄いし、それだけ読んで貰いたいのだなという熱意も伝わってくる。しかし、戦跡とそれにまつわる話は重いので、さらっと読み過ごすことはできない。ただ、知っておくべきことなのだという気持ちで読んだ。写真を綺麗に見せるための紙質のせいか、電灯の光を反射しやすく、紙面が読みにくくなるのが気になるが、老眼のせいかもしれない。解説文字は多いが、行間はしっかりとってある。2018/07/05
とよぽん
20
17人の執筆者は、編集者、記者、フリーライター、写真家、映画監督、学者等様々な人だ。ほとんどが戦後生まれの人である。第1部「太平洋の島々」第2部「東南アジア」第3部「日本国内」と、3部構成。巻末には、戦跡を取材しようとしたきっかけを語った「対談」も掲載されている。私たちは、日本が決して被害を受けただけではないことを、何度でも確認しなければならないと思った。そして、後世に伝えていかなければならない。2018/03/10
来未
18
太平洋戦争における、日本を含める太平洋の島々、東南アジアの戦跡(撃墜された戦闘機、撃沈された艦隊、防空壕、トーチカなど)を記した一冊。時代は流れ戦後79年。今となっては、戦跡の扱いも様々だと感じた。国として管理しているもの。成り行きに任せ朽ち果てるもの。子どもの遊び道具として生活に溶け込んでいるものなど。世界では未だに戦争をしている国もあるが、繰り返してはいけない歴史の歯止めとなるのが、戦跡の役目ではないかと思う。2024/06/16




