禅と生きる―生活につながる思想と知恵20のレッスン

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禅と生きる―生活につながる思想と知恵20のレッスン

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634151161
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0015

出版社内容情報

近年、坐禅や瞑想が人気を集めています。日々の大小さまざまな問題を禅ではどう考えるのか、禅僧である著者がわかりやすく語ります。

宇野全智[ウノゼンチ]

内容説明

人生にはさまざまな出来事が起こります。それらは戦いの真っ只中で矢に当たるようなもので、避けて通ることはできません。ただ、矢に当たったことを悔いて嘆き、怒り、先々の不安につぶされてしまったら、それこそ、第二の矢、第三の矢に襲われたことと同じです。思考の連鎖、感情の連鎖から生まれる二次災害を防ぐ。思い通りにならないことを苦しみにしない知恵が、禅の実践の中にあります。

目次

1(無心とは、空っぽの状態ではない―禅問答から;道元禅師が伝える「働く」意味―仕事と修行;張りすぎず、緩めすぎず―坐禅と片づけ;「目には、見えないものを見る」という思考実験;牛は水を飲んで乳を出し、蛇は水を飲んで毒を出す;自分が生み出す、みずからを傷つける三つの毒;話す言葉がシンプルになるとき―非難と反省;釈尊はなぜ出家したのか―人生の四苦八苦;「心頭滅却すれば火もまた涼し」は本当か;よい子のマネをした悪い子の話―「まねぶ」と「学ぶ」)
2(情報と人との常時接続からいったん離れてみる;布施とは貪らざるなり―もらう喜びか、与える喜びか;放てば手に満てり―達磨と武帝の話;正しい教えを説く師匠に、正しく学ぶために;守れるか守れないかは二の次でよい―戒の意味;悲しみとどう付き合うか―同悲・同苦の思想;とてつもない状況に身を置く人に寄り添う―僧侶の難問;何を目標に人生を生きれば安らぐのか―『修証義』から;人は長い長い人生を歩いていく―挫折と「本来の面目」;仏に会っては仏を殺せ―人間の「強さ」の意味)

著者等紹介

宇野全智[ウノゼンチ]
昭和48(1973)年、山形県生まれ。山形大学理学部生物学科卒業。曹洞宗の布教師養成機関(現在の曹洞宗総合研究センター教化研修部門)修了後、大本山永平寺で一年間の修行生活を送る。曹洞宗総合研究センター研究員、職員等を経て現在、同センター専任研究員。曹洞宗の教えを分かりやすく伝えるための企画・開発を手掛け、曹洞宗の本部、各支部が主催する僧侶・寺族向け研修会の講師などを務める。また曹洞宗公式サイト「曹洞禅ネット」の企画運営や、一般向け各種講演会、研修会、坐禅会、写経会等の他、曹洞宗「こころの問題」研究プロジェクトリーダーとして、被災地支援活動、自死遺族支援活動にも関わる。山形県・地副寺副住職。曹洞宗広報委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

奈良 楓

11
【良かった】等身大に禅というものを語っているのが印象的な本。たとえば、座禅をいくらやっても体のしんどさ等から自由になれるわけではない。では、座禅をする意味は何なのか。筆者が1972年生まれで私と同年代なのも共感した理由かも。2020/01/18

ともゆき

8
強い心、動じない心が欲しい。でも、そうじゃない。鋼のような心を得ようとするのではない。 寒い時は寒い。お腹が空く時はお腹が空く。錨を下ろした船。悲しむことも大切なこと。2019/02/28

ノリピー大尉

5
食べ物はすべて生命でできている。 食べた生命に値する生き方ができているのかを考える 喜心、老心、大心 2024/06/07

りこりり

5
良書です。2023/04/30

ジュリ

4
お坊さんでもできないことがあるのだな。でも、できないことがあっても、少しでもできるように努力することが大切だと思う。読んでいると心が落ち着いてくる本だった。2018/09/05

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