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内容説明
激動と変貌の「日本の100年」は、世界にどう伝えられたか。江戸の風情を色濃く残す明治の風景。関東大震災や戦災で変わりゆく都市の姿。日本人は何を変え、何を遺してきたのか。海外のフォト・エージェンシー所有の写真で綴る、20世紀日本の風景、風俗、事件。
目次
第1章 明治時代(明治の街並み;働く人々;外国人をとらえた明治の男たち;庶民の暮らしぶり;アイヌの人々)
第2章 大正時代(大正の街並み;働く人々;大正の子どもたち;大正世相史)
第3章 昭和・戦前(戦前の街並み;働く人々;昭和の子どもたち;昭和戦前期の出来事;日本を訪れた著名人;戦前の暮らし)
第4章 昭和・戦後(復興期;戦後事件簿;クールジャパンの軌跡;戦後風俗史)
著者等紹介
三井圭司[ミツイケイシ]
昭和45(1970)年生まれ。東京都写真美術館学芸員
坂崎重盛[サカザキシゲモリ]
昭和17(1942)年生まれ。随文家
小沢信男[オザワノブオ]
昭和2(1927)年生まれ。作家。『裸の大将一代記』(筑摩書房、2000年)で桑原武夫文学賞受賞
保阪正康[ホサカマサヤス]
昭和14(1939)年生まれ。ノンフィクション作家
久保田誠一[クボタセイイチ]
昭和13(1938)年生まれ。朝日新聞ニューヨーク支局長、東京純心女子大学教授を経て執筆活動へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
32
5人の知識人の解説と共に、写真を眺めつつ、明治から戦後にかけての「世界から見た日本」を追っていきます。街並みと風俗、人々の暮らしに焦点を当てていて、重税に苦しむ国民の暮らしがとてもリアル。だけど大人も子供もたくましく見える。東条英機の自殺未遂写真が掲載されています。初めて見ましたが、誰が撮影したのでしょう。2018/12/09
noko
4
世界で初めての写真方式はダゲールが考案。タルボットは自分の優先権を主張したが、誰も応じず。しかしダゲール後すぐにタルボットがネガポジ方式を作った。タルボットは100年愛される発明をした。ダゲレオタイプの写真で日本に現存するのは、島津斉彬像のみ。日本人が写真を活用したのは、文久年間にならないと。日本初の写真師は鵜飼玉川。1861年に撮影した記録がある。吉原の歴史は女性にとっては地獄で気の毒。娼妓解放令が明治5年に出されても、外国に対して奴隷は日本にいないのアピールの為。実際は妓楼が貸し座敷に名を変えただけ。2025/01/02
hitotak
3
幕末から平成までの日本の歴史的事件が写真で紹介され、文章で読む以上のインパクトを感じることができる。幕末の日本人が初めて写真を見て、そのリアリティに驚嘆し、武士階級がこぞって肖像写真を撮ったことが書かれているが、確かに迫真性という点では絵も文章も写真には敵わない。明治期の写真は、天秤棒や大八車に商品を満載した行商人、農機具や美しい女性たちなどの当時の日本の日常生活が色々写されていて、多分それらが外国人にはもの珍しく、需要があったのだと思うけど、現代日本に暮らす私たちにも充分興味深い。2018/01/21
Shu
1
明治から平成にかけての時代を写真で追う。町並みや働く人々、大きな出来事などをテーマとした写真が掲載されている。働く人々については、以前「イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑」と言う本で見た職業が写真で見れたのが満足であった。やはり写真の持つリアリティや雰囲気には素晴らしい。東京裁判、浅沼稲次郎暗殺、三島事件はただ鳥肌が立つ。学校教育の教科書でもこれくらい現代史についての写真があれば学生も興味を持って歴史を学べるのではないかと思う。2017/01/09
ひ※ろ
1
★★★★★2016/11/13