内容説明
「特攻」と「玉砕」、そして8月15日の玉音放送へ―。昭和史上最大の国民的体験が、遺された多数の写真から浮かび上がる。
目次
保阪正康「戦後七〇年」に想う―「霊的突撃」を強いた、負け方知らずの戦争
第1部 本格化する米軍の反攻(ポートモレスビー攻略戦;ダンピール海峡の悲劇 ほか)
第2部 相次ぐ玉砕と絶対国防圏の崩壊(インパール作戦;ラバウル基地の最期 ほか)
第3部 「特攻」の登場(台湾沖航空戦;レイテ沖海戦 ほか)
第4部 降伏への道程(沖縄の戦い;戦艦「大和」の最期 ほか)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
ノンフィクション作家。1939年北海道生まれ。同志社大学卒業後、出版社勤務を経て著作活動へ。「昭和史を語り継ぐ会」を主宰し、『昭和史講座』を独力で刊行し続けている。一連の昭和史研究で第五十二回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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馨
23
敗戦濃厚となってからの終戦までの写真集。米軍が撮った写真が多いと思います。日本軍の玉砕写真は見ていてつらい。海岸やタコツボにそのまま転がっている多くのご遺体。日本に帰ってこられなかったご遺体なんだろうなと思いながら見ました。それにしても日本人と米英兵の体格の違いに驚きます。こんなちっちゃな日本軍が戦っていたなんて!米英から見たら、逆に怖かったのかもしれません。2015/10/04
読書実践家
5
負け方を知らなかった日本は、アメリの合理主義の前に敗れた。硫黄島や長崎の惨劇を知ることができた。米軍の諸島制圧の前に、日本兵があまりに無力だとの論調にはいささか閉口した。2016/01/31
讃壽鐵朗
4
地図がついていれば、分かりやすかったはずだ2019/10/10
chihae
2
戦前戦中戦後の話だったら保坂さん鉄板なのですがこの本は写真と解説のバランス最高です。写真チョイスはとても良く戦争の姿をそのまま見せてくれます。何度も読み返す本になりそうです。2017/10/01
保山ひャン
2
ポートモレスビー攻略戦から、アッツ島の玉砕、インパール作戦、レイテ沖海戦、硫黄島の戦い、本土空襲、原爆、降伏までを写真と解説で綴る。目次には、本格化する米軍の反攻〜相次ぐ玉砕と絶対国防圏の崩壊〜「特攻」の登場〜降伏への道程とあり、勝ち目がなかった戦争の実態が写真であらわになる。歴史を忘れ去ってはならない。こんな目にあいたくないしね!2017/06/21
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