内容説明
真珠湾で、ミッドウェーで、ガダルカナルで、何があったのか。昭和史上最大の国民的体験が、遺された多数の写真から浮かび上がる。
目次
保阪正康「戦後七〇年」に想う―日本に、戦争をする資格はあったのか
第1部 一大奇襲作戦と南方への進撃(真珠湾攻撃;マレー・シンガポール作戦 ほか)
第2部 広がり続ける戦線(ビルマ攻略戦;インド洋作戦 ほか)
第3部 「挫折」する戦争構想(ドゥーリットル空襲;珊瑚海海戦 ほか)
第4部 「餓島」、そして山本五十六の死(サボ島沖夜戦;南太平洋海戦 ほか)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
ノンフィクション作家。1939年北海道生まれ。同志社大学卒業後、出版社勤務を経て著作活動へ。「昭和史を語り継ぐ会」を主宰し、『昭和史講座』を独力で刊行し続けている。一連の昭和史研究で第五十二回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かいゆう
29
開戦となった真珠湾攻撃、マレー・シンガポール作戦から、山本五十六長官戦死まで。余分な感想や感情の記載が無く、作戦と戦果が坦々と書かれているため、客観的に状況だけを追っていく事ができた。戦果と損失だけ見れば勝利でも、その損失の内容をよく見ると、ここで戦局が変化したのか、と分かる。「堕としても堕としても、その数が増えるように見えた」搭乗員たちみんなそう思ったのだろう。山本長官は偶然撃ち落とされたのかと思っていたが、初めから狙われていた事が分かった。2016/07/30
馨
22
タイトルの通り、大東亜戦争の写真集。真珠湾からガダルカナルまで。最初の破竹の勢いだったころは写真がめっちゃ沢山、真珠湾の写真は迫力もあり、本当にすごかったのがわかります。日本人が撮ったものが多いのでしょう。ミッドウェー海戦ごろから写真が減って、日本軍の後退していく姿ばかりになるので悲しくなります。2015/10/04
讃壽鐵朗
4
まだ殆どの作戦で勝利している時期で、読んでいて気分がいい2019/10/08
保山ひャン
2
真珠湾攻撃、マレー沖海戦〜ビルマ攻略戦、インド洋作戦など日本軍が進撃を重ねる序盤から、ドゥーリットル空襲、珊瑚海海戦の暗雲、ミッドウェー海戦、ガダルカナルの挫折、山本五十六の死までを数多くの写真をまじえてたどる。戦争にはごっこ的な面白さもあるのだが、読み進むうちにどんどん悲惨でつまらないものになってくる。これは日本が負けたからというわけではなく、戦争からロマンが消されていったからなのだろう。戦争なんてつまらないだけのシロモノだ。2017/05/20
くらーく
0
前半は日本が撮った写真、後半はアメリカが撮った写真だろうな。山本五十六の言うとおりになった太平洋戦争だが、そこまで分かっていながら、なぜ開戦したのか。今更言っても仕方ないが。2016/02/20