内容説明
中世東国の武士の都「鎌倉」を考える。時代を読み直し、人物を掘り下げ、地域を押し広げる視点から、総合的に捉え直した恰好の鎌倉学入門書。「鎌倉」とその時代が担った意味を、さまざまに読みとく特別講義の面白さも存分に味わえる。
目次
1 時代を読み直す(「鎌倉」以後―南北朝・室町時代;戦国時代の鎌倉;説話のなかの鎌倉時代―銭にまつわる説話から ほか)
2 人物を掘り下げる(平氏、義仲、頼朝;鎌倉御家人列伝;頼助論 ほか)
3 地域を押し広げる(京都のなかの鎌倉―空間構造と東国武士の活動;鎌倉幕府の社寺体制―「二所詣」の変遷から;『浄光明寺敷地絵図』の世界 ほか)
著者等紹介
福田豊彦[フクダトヨヒコ]
国立歴史民俗博物館名誉教授。1928年生まれ
関幸彦[セキユキヒコ]
日本大学文理学部教授。1952年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katashin86
0
「鎌倉」をテーマにした、中世武士や鎌倉幕府についての論文集。 今の鎌倉はぱっと見首都圏の近郊住宅地になったようで、昔の息吹みたいなものはまだ感じられる気がするのです。2015/05/29
rbyawa
0
f083、一般書と勘違いして手に取ったが完全な論文集だねこれ、鎌倉街道に関してはそれなりにまとまっているものの、あとは資料からの御家人のピックアップや、「鎌倉」「鎌倉殿」などの表現から見られる時代意識の推移や、木曽義仲の時代に平氏の軍事支配はなかったのではないか、源頼朝は反乱因子などではなくただのそのうち許されるであろう高貴な流刑人であってその解釈は後付けされたのではないか等々(確かに平氏支配が絶対的でないならそんな厳しい処罰おかしいね)。京都と鎌倉の関係が密だった、という前提に関してもう少し読みたいな。2015/04/08
onepei
0
論文集。奥州御家人や越後の城氏、鎌倉街道、合戦の論文が興味を引いた。2015/03/22
-
- 電子書籍
- 死霊術師ウェルツの平和論 WEBコミッ…
-
- 電子書籍
- 公女殿下の家庭教師【分冊版】 32 角…
-
- 電子書籍
- 最悪の予感 パンデミックとの戦い ハヤ…
-
- 電子書籍
- 招かれざる愛人【分冊】 9巻 ハーレク…
-
- 電子書籍
- はかないキスに涙を添えて【分冊】 1巻…