内容説明
600年にわたって受け継がれてきたものとはなにか。タロットの起源から最新研究まで。歴史的な背景とともにタロットの絵柄の成り立ちを理解することで、その本質を解き明かす。10種類以上のカードをオールカラーで紹介。
目次
第1章 タロットの歴史(序論―基本となる知識;古典派タロットが生まれるまで;一族のためにつくられたヴィスコンティ版 ほか)
第2章 大アルカナの歴史(魔術師―神聖な知力から庶民の知恵へ;女教皇―男性優位社会における聖性;女帝―母なる女神の偉大さ ほか)
第3章 小アルカナの歴史(小アルカナの起源;トランプとの関連;ナイビと呼ばれたタロット ほか)
著者等紹介
井上教子[イノウエキョウコ]
神奈川県生まれ。米Illinois Collegeにて心理学専攻。長年、占術家ステラ・マリス・ナディアとして数々の占いコンテンツの企画・制作にたずさわり、現在は占いに関する一切の業務を請け負う株式会社ステラ・マリス・ナディア・オフィス代表を務める。ネットサイト「タロットマスターズワールド」を通じてタロット研究資料を公開したり、各種タロットのウェブ講座を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KAZOO
56
さすがに山川出版社らしい装丁や中身になっていると感じました。ほとんどカラフルなタロットカードの紹介でそれを眺めながら中世の正史ではないのですが、さまざまな民衆や僧侶あるいは貴族たちの生活が垣間見える気がします。私もひとつくらいはセットを持ちたい気がありますが。2015/05/27
Koning
23
タロットの歴史を現存する最古のヴィスコンティ版(特にキャリー・イェール・パック)から比較的長い伝統を誇ったマルセイユ版各種、オカルティストがあれこれこじつけだして作ったウェイト版を中心に大アルカナの意味とか解説していく。後半小アルカナが出てきたところで恐らくは本来の用途であるゲームとしての用法(トリック・テイキングのルールとか)を描きつつも基本占い師の元締めの人なので、基本そっちからの目線です。山川だけど、そこはそれ(笑)キャリー・イェール・パックの現存するカードによる一覧は紙質もあるけれど、小さい(続く2015/01/19
デビっちん
15
歴史とともにタロットカードの変遷を巡る一冊です。カードの成立過程や図柄の変遷などが語られていました。ビスコンティ版、マルセイユ版、ウェイターズ版が比較して解説されているのが参考になりました。自分はウェイターズ版を勉強中です。2021/07/28
有理数
12
タロットカードの歴史と図像を辿る一冊。リーディング(占い)の方法論ではなく、カードの図柄の変遷や成立過程、また描かれたシンボルたちの解釈と意味などが解説されている。まったく知識がなかったので、多種多様なタロットがあり、バージョンによっては大アルカナの順番などが変わったりすることも驚きだった。版違いのデザインが並べて比較されているのでわかりやすい。その中で、大きく紹介されている革命的なバージョン「ウェイト版」のタロットカードの親しみやすさ、洗練されたデザインには引き寄せられた。2020/08/01
烟々羅
12
2016年の現在。図書館に向かう途の考えごとにマイナな知識を参照・確認したくなったとき、あなたはスマフォからネットで検索をするだろうか、それとも該当分野の書籍が並んだ棚を目指すだろうか。 私は後者を選び、目的の調べものはできなかったがこの本をみつけた。 日本で美術館に行ったことのないひとがタロットにはいると、「占いの」解説では触れられないので、中級やプロを名乗ったあと無知を露呈したりする大切な内容だ。 ほぼ毎ページ複数の綺麗なカラー図版を載せつつ、紙質をおとすことでこの値段に抑えたのは大英断だな。広まれ2016/07/15
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