文字と組織の世界史―新しい「比較文明史」のスケッチ

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  • サイズ A5判/ページ数 392p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784634150584
  • NDC分類 209
  • Cコード C0022

出版社内容情報

中国・インドが近未来の2大経済大国となりつつある今、世界は「西欧の世紀」から再び「アジアの世紀」を迎えるのか?この事態を読み解くための、新しい「文明史観」がここに登場!
諸文明を「文字世界」として可視化し、歴史上の巨大帝国を「支配組織」の比較優位で捉え直す、トインビー、マニクールを越える「比較文明史」の試み。

鈴木 董[スズキ タダシ]
著・文・その他

内容説明

中国・インドが近未来の2大経済大国となりつつある今、世界は「西欧の世紀」から再び「アジアの世紀」を迎えるのか?この事態を読み解くための、新しい「文明史観」がここに登場!諸文明を「文字世界」として可視化し、歴史上の巨大帝国を「支配組織」の比較優位で捉え直す、トインビー、マクニールを越える「比較文明史」の試み。

目次

「文明」と「文化」、そして「文字」とは―「文字世界」として「文明」を可視化する
文明としての「文字」と「組織」の出現
四大文明の形成1 メソポタミアとエジプト―人類最初の「文字世界」、「楔形文字世界」と「ヒエログリフ世界」
四大文明の形成2 ヒンドゥー世界の拡大、唐朝「支配組織」の比較優位―「インダス文字・梵字世界」と「漢字世界」の発展
「西欧・東欧の源流」としてのギリシア・ローマ世界―地中海「ギリシア・ラテン文字世界」の誕生
イスラムの出現と「アラブの大征服」―新たな「アラビア文字世界」の登場
イスラム世界の「支配組織」と異文化共存システム―「アラビア文字世界」はなぜ拡大し定着したか
現代に続く「五大文字世界」の定着から「モンゴルの大征服」の衝撃へ―新たなイスラム世界の拡大と西欧キリスト教世界の対外進出
アジアの圧倒的比較優位の時代―「漢字世界」と「アラビア文字世界」の諸帝国
「大航海」時代と西欧による異文化世界への進出―「ラテン文字世界」による「グローバル・ネットワーク」の形成〔ほか〕

著者等紹介

鈴木董[スズキタダシ]
1947年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。専攻はオスマン帝国史だが比較史・比較文化にも深い関心を持つ。83年より東京大学東洋文化研究所助教授、91年より同教授、2012年より東京大学名誉教授。トルコ歴史学協会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Aminadab

14
著者はオスマン帝国史の大家。大きな文化圏を定義するのは言語よりむしろ文字だ、という趣旨。イスラム圏内でもトルコではトルコ語、イランではペルシャ語が話されていて、どちらもアラビア語とは完全に別系統の言語だが、記される文字は等しくアラビア文字(ケマル以前)。逆にインドのヒンドゥー語とパキスタンのウルドゥー語はごく近縁の言語だが前者は梵字、後者はアラビア文字で書かれる。なるほど、母の懐で自然に覚える「言語」より、寺子屋で覚えさせられる「文字」が大事、というのは説得力あり。世界史副読本として超優秀、お勧め。2020/06/08

ピオリーヌ

12
とある時代の専門家が著す通史の面白みを感じる。専門外の時代に対する慎重な書きぶりと、専門の時代になった時の筆ののりっぷりの差が良い。ムハンマドが登場しイスラームの記述になった際の鮮やかな説明がたまらない。アレクサンドロスの大征服、モンゴルの大征服も後世に多くの影響を与えたが、アラブの大征服に比すればその影響は持続し、定着したとは言い難いという。アラブに征服された空間のうち、ほぼ全てがムスリムの支配下に残り、アラビア文字は母語を異にする人々にも受容される等、その影響は大きい。2021/04/22

あけの

5
文字の観点から見た世界史の動向は私には新しい視点だったので面白かったです これを読んでた時にそういえばあのときのあの漫画どうなったかな~と歴史を題材にした漫画などをいろいろと思い浮かべました イスラムがおもってたより他の宗教に寛容だったこと、十字軍の非寛容性なこと この先文字圏と世界の動向はどうなっていくのか、何千年あとに残る文字はなんなのかとても興味深く思われました2018/11/17

y

4
世界の歴史を文字という切り口で概説していて、私にはなかった視点だと思いました。 同じ言語(文法)でも表記する文字が異なると、思考につかう概念も異なるというのは確かにそうだなと納得。 400ページ近くて最初はなかなか進まず、途中で何度も断念しようかと思いましたが、読了した甲斐がありました。 ただ、もうちょっと地図や視覚的な資料があれば読みやすかったかもと思いました。2021/01/11

kentake

4
世界史の流れ全体を俯瞰し、それらを「ギリシャ・ラテン文字世界」「アラビア文字世界」「漢字・梵字世界」といった言語や文化が異なる文明間で比較分析し、文明の発生から西欧中心に展開してきた現在に至る歴史を辿るとともに、混沌とした今後の世界の趨勢までを予測した大作。 アラビア文字世界が、短期間にアフリカからユーラシアにかけて急激に拡大した背景には、不平等ではあるものの異教徒との共存を許容したイスラム教の存在がある点など、宗教間の不寛容が大きな社会問題となっている現代社会から見ると考えさせられる点も多い。2019/01/14

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