- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 浮世絵・絵巻・日本画
内容説明
あなたの知らない季節のよろこび。江戸時代まで探しにいきませんか?
目次
睦月
如月
弥生
卯月
皐月
水無月
文月
葉月
長月
神無月
霜月
師走
著者等紹介
中村祐子[ナカムラユウコ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修士課程修了。出版社に勤務ののち、執筆活動に入る
大久保純一[オオクボジュンイチ]
国立歴史民俗博物館教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専攻は日本近世絵画史。浮世絵の風景表現、技術、時代背景などを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
140
浮世絵の中に描かれた江戸時代の年中行事を紹介する本。旧暦では節分は新年の直前だったことが多いといった意外な事実を知る。無知な故に知らなかった放生会のことも理解できた。なんといっても素晴らしいのは収録された浮世絵で、私の好みは色っぽいお姉さん方が出てくる絵ではなく、一般の庶民が楽しそうに笑っている絵だった。笑顔の絵が結構多いのだが、江戸時代は今よりずっと楽しかったのだろうか。2015/10/20
えみ
47
日本の独特で美しい季節と文化を表現している一冊。大切にしたい“日本の祈り”そして“祓い”が二十四節季とともに紹介されている。武士も庶民も身分を超えて「しきたり」を大切にし、その行事を楽しみながら生きてきた。ひとつひとつの行いには意味があり、誰かの願いが込められている。そう考えると廃れてしまった数多くの催しの中で今でも変わらず執り行われているものには一際強い想いが託されているのだろうと推測でき、尊い気持ちになった。これからも大切にして守りたい。浮世絵が江戸時代の年中行事を活き活きと伝える学べる歳時記。2025/04/09
宇宙猫
16
★★★ きれいな浮世絵がいっぱい残ってるんだな。絵で見ると、昔の行事も分かり易い。2018/05/22
千尋
10
浮世絵を通して、江戸時代の年中行事について解りやすくユニークに紹介されています*江戸時代の人々が年中行事を大切にし、楽しんでいる様子が浮世絵で垣間見る事ができ、見ているだけでもわくわくしちゃいます☆2014/05/14
遠い日
8
浮世絵というものは、知っているようで知らないもの。単にイメージでとらえているわたしだが、案外見ていると、気持ちが和んでくるから不思議だ。美しい色彩と柔かな曲線にほっとする。そして、今さらながら「行事」とは文化そのものと感じる。今に連綿と続くもの、廃れてしまったもの。それらにはみな人々の願いや祈りがこめられていると気づく。2017/01/05