内容説明
戦乱や政争に敗れし者たちを文化の深層から解き明かし、「闘諍」と「鎮魂」の時代中世を考える。文人・武人・女人・天皇などの芸能を通して、時代の諸相を明らかにする。
目次
第1章 王朝の鎮魂譜(源融;菅原道真 ほか)
第2章 辟邪の武威(源頼光;源頼政 ほか)
第3章 源平の相剋(悪七兵衛景清;建礼門院と安徳帝 ほか)
第4章 華夷の闘諍(後鳥羽院―承久の怨念;護良親王―鎌倉流鏑の悲憤 ほか)
著者等紹介
鈴木哲[スズキサトシ]
1948年生まれ。学習院大学人文科学研究科史学専攻博士課程修了。現在、日本大学国際関係学部教授
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年生まれ。学習院大学人文科学研究科史学専攻博士課程修了。学習院大学助手、文部省を経て、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jolsto7
1
怨霊史という面白い観点から各歴史上の人物たちの生前置かれた環境や、またそれらの状況から怨霊化していく上での歴史的背景や、それをとりまく人間たちの鎮魂対策などなど、大変面白かった。だが、古い文献や古語などの資料を本文に載せているが現代訳をつけていないので難解な上に話に乗りきれない。古語の引用は、せめて現代訳をつけてほしい。2014/02/19
onepei
0
さまざまな原因で人間が生み出した怨霊を、さまざまな理屈で人間が鎮魂するわけで、このマッチポンプ?のようながおもしろい。2010/06/09
numainu
0
評価D2024/08/17
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