出版社内容情報
世界通史のロングセラーを新執筆陣で全面改訂。『詳説世界史』の構成に準じ内容を掘り下げて叙述。歴史学的なコラムも多数掲載
内容説明
世界通史のロングセラーを10年ぶりに全面改訂。『詳説世界史』に準拠した最も詳しい一冊。
目次
先史の世界
第1部(オリエントと地中海世界;アジア・アメリカの古代文明;内陸アジア世界・東アジア世界の形成)
第2部(イスラーム世界の形成と発展;ヨーロッパ世界の形成と発展;内陸アジア世界・東アジア世界の展開)
第3部(アジア諸地域の繁栄;近世ヨーロッパ世界の形成;近世ヨーロッパ世界の展開;近代ヨーロッパ・アメリカ世界の成立;欧米における近代国民国家の発展;アジア諸地域の動揺)
第4部(帝国主義とアジアの民族運動;二つの世界大戦;冷戦と第三世界の独立;現在の世界)
著者等紹介
木村靖二[キムラセイジ]
東京大学名誉教授
岸本美緒[キシモトミオ]
お茶の水女子大学教授
小松久男[コマツヒサオ]
東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
「一度読んだら絶対忘れない世界史の教科書」というベストセラーになっている本を読み始めたので、むかし読んだ世界史の副読本を再読しました。世界史の教科書を補うかんじの本で情報や写真などがかなり入っています。若干偏りがあるのですが(やはり欧米史が中心的な部分が多いと思います)、通読して世界の流れを見るのにはいいと思われます。2019/04/08
サアベドラ
30
『詳説世界史B』をベースに記述を厚くした一般向け通史。数年前の教科書の改訂に合わせて、目次や記述を見直した新版(2017年刊)。モンゴル帝国を中世の最後に置くなど、一昔に比べれば東西史の融合が進み、全体の見通しがつきやすくなっているが、近代を中心にまだ西欧vsアジアの構図が残っており、不十分に感じる。またオセアニアなどいくつかの地域の記述がほぼ皆無なのはやはり問題。一部の進学校は本書を教科書代わりにしていると聞くが(私はショボい進学校だったので普通の教科書だった)、正直すごくかわいそう。2018/10/22
moto
28
世界史の通史。構成や内容は、山川出版社の高校世界史教科書『詳説世界史B』をベースにしてある。情報量が大変多いため、通読にはある程度の前提知識を要する。ただし、『詳説世界史B』と比べて、背景や因果関係が詳しく記述されているので、興味深く読むことができる。参考書として、山川の『詳説世界史図録』が手元にあるとよい。構成が『詳説世界史B』とほぼ同じ構成であるため、『図録』と突き合わせながら読むと、理解が深まる。2022/04/01
koke
14
長かった。良書。取り返しのつかない「どうしてこうなった」の積み重ねが世界史だとつくづく思った。民族や国民のようなよく分からない集団、反ユダヤ主義のようなイデオロギー、反則じみた技術革新、気候変動、疫病、金。それらのカオスがHistoryと呼ばれることには皮肉を感じずにいられない。2023/04/17
キリル
14
ざっと読み。かつて学んだ教科書よりも詳細に出来事の背景や流れの説明がされていますし、コラムも興味深い内容なので、読むのはしんどいですが楽しくもあります。地図なども随所に取り上げられていますが、やはり文字の比率が高いのでより理解するためには援軍として資料集を呼んでおくと安心感が増すと思います。2021/03/06