脳と時間―神経科学と物理学で解き明かす“時間”の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784627880511
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C3040

出版社内容情報

北澤茂氏、池谷裕二氏推薦! 人類史上最難関の謎である「時間の本質」に、全方位から挑んだ意欲作。「『時間とは何か』に関心を持つあらゆる分野の学徒の必読書。」――北澤茂
「時間は異形の怪物だ。ひとたびページをめくれば予想だにしない思索の世界に誘拐される。」――池谷裕二

***

時間とは何か?
時間の流れは実在する? それとも錯覚?
劇的な出来事がスローモーションになったりするのはなぜ?
脳はどうやって「時間を計る」?
過去や未来に思いを馳せるのは人間だけ?

古代から人類が頭を悩ませてきた「時間」という謎。近年、神経科学や認知科学では、脳と時間の関係についての理解が急速に深まっている。ヒトや実験動物で行われる多彩な研究で見えてくるのは、脳は時間をさまざまに処理する装置であること、つまりは精巧な「タイム・マシン」としての脳だ。本書では、「時間」にまつわる脳研究の第一人者が、最新の研究成果を概観しつつ、哲学や物理学の議論も参照しながら、脳科学が時間について明らかにしてきたことを描き出す。脳は時間をどう処理しているのか? 脳科学は、古来からの「時間観」をいかに揺さぶり、そのアップデートを迫るのか? 
――人類史上最難関の謎に、全方位から挑んだ意欲作!

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「ヒトの脳はタイムマシンとして最高の逸品だ」。著者の卓見に私は深くうなずいた。そしてこの本こそ、時間の問題をあらゆる角度から論考した「最高の逸品」であることを確信した。哲学・物理学の主流が立脚する時間の「永遠主義」と私たちの素朴な印象に寄り添う「現在主義」の相克をこれほどわかりやすく描き切った書籍を私は知らない。「時間とは何か」に関心を持つあらゆる分野(哲学・心理学・言語学・物理学・神経科学・時間生物学・比較認知科学)の学徒の必読書。
――北澤茂(大阪大学教授・新学術領域「時間生成学」代表)

時間とは何か――。誰もが答えを知っているようで、実は誰もきちんとわかっていない。考えたこともなければ、考えようとさえしない、いや、考える価値があるなどと考えたこともない。それほど身近な「時間」だが、脳の視点から眺めると、これまでの常識がぶっ飛ぶ。時間は異形の怪物だ。ひとたびページをめくれば予想だにしない思索の世界に誘拐される。その快感を味わって欲しい。
時間を忘れて没頭すること請け合いだ。――池谷裕二(東京大学教授・新学術領域「時間生成学」計画班員)

素晴らしく、魅力的で、内容の濃い本。――ジョセフ・ルドゥー(神経科学者・『シナプスが人格をつくる』著者)

ブオノマーノは、ホーキングが時間の物理学で成したことを、時間の神経科学でやってのけた。――クレイグ・カレンダー(哲学者・『The Oxford Handbook of Philosophy of Time』著者)

哲学から神経科学に及ぶ豊饒なアイディアをさばき、この物理的世界のなかの我々の立ち位置について、よりクリアな像を描いてみせている。――ショーン・キャロル(理論物理学者・『この宇宙の片隅に』著者)

第1部 脳の時間
1.時間の特色
2.タイムマシンとして最高の逸品
3.昼も夜も
4.シックス・センス
5.時間におけるパターン
6.時間、神経ダイナミクス、カオス

第2部 物理の時間の本質と心の時間の本質
7.時間を管理する
8.時間とはいったい何物か?
9.物理学における時間の空間化
10.神経科学における時間の空間化
11.心的時間旅行
12.意識:過去と未来との結びつけ

ディーン・ブオノマーノ[ディーン ブオノマーノ]
原著

村上郁也[ムラカミイクヤ]
翻訳

内容説明

古代から人類の頭を悩ませてきた「時間」という謎。近年、神経科学や認知科学では、脳と時間の関係についての理解が急速に深まっている。ヒトや実験動物で行われる多彩な研究で見えてくるのは、脳は時間をさまざまに処理する装置であること、つまりは精巧な「タイム・マシン」としての脳だ。本書では、「時間」にまつわる脳研究の第一人者が、最新の研究成果を概観しつつ、哲学や物理学の議論も参照しながら、脳科学が時間について明らかにしてきたことを描き出す。脳は時間をどう処理しているのか?脳科学は、古来からの「時間観」をいかに揺さぶり、そのアップデートを迫るのか?―人類史上最難関の謎に、全方位から挑んだ意欲作!

目次

第1部 脳の時間(1:00 時間の特色;2:00 タイムマシンとして最高の逸品;3:00 昼も夜も;4:00 シックス・センス;5:00 時間におけるパターン ほか)
第2部 物理の時間の本質と心の時間の本質(7:00 時間を管理する;8:00 時間とはいったい何物か?;9:00 物理学における時間の空間化;10:00 神経科学における時間の空間化;11:00 心的時間旅行 ほか)

著者等紹介

ブオノマーノ,ディーン[ブオノマーノ,ディーン] [Buonomano,Dean]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)神経生物学・心理学部教授。脳の時間処理機構をテーマに、実験動物を使った電気生理学実験・ヒトを対象とした心理実験・コンピュータシミュレーションによる理論構築など、多角的なアプローチから研究を行っている

村上郁也[ムラカミイクヤ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授。ヒトを対象とした視覚心理物理学、特に主観的現在での時間知覚が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Fondsaule

17
★★★★☆ 生物は時間をどのように計測しているか、感じているか。 そもそも時間とは何なのか。 特に考えさせられたのは、心的時間旅行の章だ。 何日も先のことを考えられるのは人間だけだと。 そうなの?2019/01/26

roughfractus02

9
原題はYour Brain is Time Machine。現在だけを実在とする神経科学と現在に過去と未来が重なるとする物理学の時間に対する立場を、脳が作り出す時間と物理法則を逃れる時間の違いと捉える本書は、脳が時間を作るなら物理法則の解釈にも偏りがありうるという仮説を立て、意識や自由意志という哲学問題にまで踏み込む。そんな壮大な論の一方、本書は24時間人間を洞窟に閉じ込め、神経細胞のリズムを計り、鳥の脳を5℃冷やす等の実証実験を多数報告して、時間を「感じ」として作り出す脳の複雑怪奇さをそのつど提示する。2020/09/23

seichan

5
脳神経学から見た時間……ニューロンのパルスの伝達速度とか、時計で計る時間の歴史……マリンクロノメーターの大変な歴史、相対性理論から見た時間……とかとか。物理学的には「時間は流れない」ものだが、人というか細胞の内部タイマーが「時間は流れているとしか把握できない」ようにしているということなのかな? 実は時間切れで終盤は流し読みだったので、再読必須。 2019/10/09

Go Extreme

2
脳の時間: 時間の特色 タイムマシンとして最高の逸品 昼も夜も シックス・センス 時間におけるパターン 時間、神経ダイナミクス、カオス 物理の時間の本質と心の時間の本質: 時間を管理する 時間とはいったい何物か? 物理学における時間の空間化 神経科学における時間の空間化 心的時間旅行 意識:過去と未来との結びつけ2018/11/17

ばにき

2
まず、時間知覚についての日本語でわかりやすい本があるのが嬉しい。今後もホットなテーマで、最近は内受容感覚との関連で興味がある。文字通り宇宙的なテーマでもある。2020/03/13

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