内容説明
「量子計算機にも破れない暗号」はつくれるか。大規模な量子計算機の実現が近づくなか、「耐量子計算機暗号」の研究が熱を帯びている。暗号理論・量子計算の基礎から紐解き、暗号設計と評価の試みの最前線を解説。
目次
第1章 暗号分野への導入(計算量的安全性と公開鍵暗号;アルゴリズムと計算量 ほか)
第2章 耐量子計算機暗号(背景と概要;符号ベース暗号 ほか)
第3章 格子暗号(格子;格子暗号の具体例 ほか)
第4章 同種写像暗号(導入:ディフィー―ヘルマン鍵共有の一般化;楕円曲線 ほか)
第5章 量子計算と暗号の安全性(量子計算の数学的体系;サイモンのアルゴリズム ほか)
付録A 線型代数に関する予備知識
付録B 定理4.3.8の証明
著者等紹介
縫田光司[ヌイダコウジ]
2006年東京大学大学院数理科学研究科数理科学専攻博士課程修了。2007年産業技術総合研究所研究員。2013年産業技術総合研究所主任研究員。2018年東京大学大学院情報理工学系研究科准教授。博士(数理科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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