出版社内容情報
近年注目を集める「テンポラル・ネットワーク」日本初の専門書。
時間変化を考慮したネットワークであるテンポラル・ネットワークは、時間を考慮しない場合と比べて、現実のダイナミクスをより正確にモデル化することができる。そのためテンポラル・ネットワークを学べば、感染症や情報の拡散、友人関係、インターネットなどのネットワークにおける現象を精密に理解することが可能になる。
本書では、モデリングや解析をするうえで有効な手法に注目し、数理的な内容を中心に丁寧に解説しているので、ネットワーク上で起こるダイナミクスの本質を理解することができる。また、必要となる数学的知識、および静的なネットワークの概要から説明を始めるため、分野になじみのない読者でも無理なく学習を進めることができる。
原著:A Guide to Temporal Networks, Second Edition (World Scientific, 2020)
内容説明
時間変化をモデリングし、予測する。確率の基礎と線形代数を入口に、テンポラル・ネットワーク(時間変化するネットワーク)の理論や性質を丁寧に解説。ネットワーク科学の最先端へと導く。
目次
第1章 はじめに
第2章 数学的準備
第3章 静的なネットワーク
第4章 テンポラル・ネットワークの解析
第5章 テンポラル・ネットワークのモデル
第6章 テンポラル・ネットワーク上のダイナミクス
付録
著者等紹介
増田直紀[マスダナオキ]
2002年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻博士課程卒業。2021年ニューヨーク州立大学バッファロー校数学科教授。現在に至る。博士(工学)
ランビオット,ルノー[ランビオット,ルノー] [Lambiotte,Renaud]
オックスフォード大学数学研究所教授。ブリュッセル自由大学で物理学の博士号を取得後、リヨン高等師範学校、リエージュ大学、ルーヴァン・カトリック大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、ナミュール大学での職を経て、現職。近年はネットワーク上のダイナミクスのモデリングと解析などの研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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