出版社内容情報
近年,複雑ネットワークと制御理論の融合が,バラバシらが発表した論文を契機として注目を集めている.
現実社会に見られる様々なネットワークをコントロールできる可能性が示されているほか,制御点解析によって重要な役割を担うノードを見つけ出すことで,効果的な治療や創薬につなげるといった実応用も生まれている.
本書は,この融合分野について体系的に解説を行う,初の入門的専門書である.
予備知識なく理解できるよう,基礎となる主要な概念や理論から始めて,各種の数理モデル,解析手法,計算手法などについて説明する.また,新型コロナ感染症により重要性が再確認された感染症ネットワークの解析・制御や,主として生体ネットワーク解析を中心としたその他の応用事例も紹介する.
内容説明
注目の分野融合技術!各種の制御モデルと解析手法を、基礎から応用まで体系的に解説。
目次
第1章 グラフ理論
第2章 複雑ネットワーク
第3章 制御理論
第4章 線形複雑ネットワークの構造可制御性
第5章 最小支配集合による制御
第6章 帰還点集合による制御
第7章 キャビティ法による制御頂点数解析
第8章 多層ネットワークの制御
第9章 感染症ネットワークの数理モデル
第10章 実ネットワーク解析への応用
著者等紹介
阿久津達也[アクツタツヤ]
1989年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。2001年京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンター教授、現在に至る。工学博士
ナチェル,ホセ[ナチェル,ホセ] [Nacher,Jose]
2001年バレンシア大学大学院理学系研究科理論物理学専攻博士課程修了。2016年東邦大学理学部情報科学科教授、現在に至る。Ph.D.in Physics(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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