出版社内容情報
土の弾塑性理論に重点を置いた新傾向の教科書.
■目次 土の組成とコンシステンシー/力の釣合いと応力テンソル/弾性体の応力―ひずみ関係/飽和土中の水の流れ/圧密理論/砂地盤の液状化/弾塑性構成式の基礎理論/カム・クレイモデル/弾性地盤内の応力と変位/極限解析法/土圧理論/支持力解析/斜面の安定
内容説明
本書は土質力学の入門書である。土質力学は固体でもなく液体でもない土質材料固有の性質によって、学習するのが必ずしも容易でないようである。本書は土質力学を学習する学生や技術者の方々の助けになるよう客観的な記述に心がけた。本書の内容は、材料の特徴、連続体力学の基礎的事項から、透水、土の変形‐強度問題、圧密、液状化を説明した後、近年発展してきている構成式や弾塑性論的な取り扱いを述べ、最後に土圧、支持力と斜面の安定などの実際的な境界問題を取り扱っている。内容は現在の大学でのカリキュラムでは、学部学生から修士課程前半程度までに対応している。従来の学部でのカリキュラムを越す部分も一部あるが、これらは現在の地盤・土質工学の技術、地盤力学を理解する上で必須の基礎事項である。従来煩雑さから誘導過程が省略されることが多かった項目についても演習形式で詳細な説明を心がけた。
目次
土の組成とコンシステンシー
力のつり合いと応力テンソル
ひずみと弾性体の応力―ひずみ関係
飽和土中の水の流れ
土の等方圧縮性、有効応力と間隙水圧
圧密理論
土の変形と強度
砂地盤の液状化
弾塑性構成式の基礎理論〔ほか〕