出版社内容情報
稲葉 寿[イナバ ヒサシ]
著・文・その他
内容説明
第一人者による、本格的な入門書。マッケンドリック方程式や生命表など、カギとなる概念を丁寧に解説。実データを用いた例題を多数収録。感染症の流行現象への応用にも言及。
目次
第1章 死亡過程のモデル
第2章 マッケンドリック方程式
第3章 生存モデル
第4章 レスリー行列モデル
第5章 安定人口モデルとその発展
第6章 多状態人口分析
第7章 非線形人口学入門
第8章 人口転換の数理モデル
著者等紹介
稲葉寿[イナバヒサシ]
東京大学大学院数理科学研究科教授。専門は数理人口学、数理疫学における構造化個体群ダイナミクス。1982年京都大学理学部数学系卒業、同年厚生省人口問題研究所研究員、同研究所室長などを経て、1996年東京大学大学院数理科学研究科助教授、2014年より現職。1989年ライデン大学Ph.D.取得。1988年日本人口学会奨励賞、1996年日本人口学会学会賞(共同)、2004年日本人口学会学会賞、2021年現象数理学三村賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shin_ash
7
具体的なレスリー行列の構成方法が知りたくて手に取った。レスリー行列について直ちに構成できる様になるほど理解できてた訳ではないが、この手のダイナミクスについてどの様に取り組めばよいのか、その雰囲気は垣間見れた気がする。著者も指摘している様に元がカウントデータの為か、簡単であるような勘違いをしてしまうが、複数のダイナミクスをどの様に記述、理解するは簡単ではない。それ故に人口がどうなるとか世代の変化がどうなるとかこの手の分析は理解も評価も難しく、誤った理解も後を絶たないのだろう。感染症モデルもこの応用であるのは2024/04/26