内容説明
固有値問題を第一目標とした線形代数のテキスト。全編にわたり、「数学を使う」立場に立って解説。最終章には、幅広い分野の固有値問題を収録。ベクトルや行列の基礎から説き起こしているので、高校で行列を学んでいなくても読むことができる。
目次
第1章 ベクトル
第2章 2次元・3次元ベクトルの1次変換と2次・3次正方行列
第3章 行列(一般論)
第4章 固有値と座標系の変換
第5章 正方行列の対角化および標準化と非正方行列の特異値分解
第6章 固有値問題
著者等紹介
柴田正和[シバタマサカズ]
1949年横浜市に生まれる。1967年私立麻布高校卒業。1971年東京大学理学部物理学科卒業。1987年マサチューセッツ工科大学Ph.D.(流体力学)。1989年(有)応用数理解析代表取締役。2003年戸塚理数塾設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
30
大学では習ったが、忘れてしまった分野のために教科書として購入。技術者向けなので自分には判りやすかった。固有値問題は応用も多いが、数学的な背景はすっかり忘れて細かいところは知らないままにすごしてきた。知識の穴を見直すには良い本だった。2018/11/28
kamekame
1
線形代数に関する分野がかなり網羅的に書かれている。タイトルにも固有値問題とあるように、固有値分解の応用例がたくさん書いてあり、その章は自分が知らない分野での応用をしれて興味深かった。ただし基本的に説明は簡潔なものなので、一度学んだ人が辞書的に使う用途なのだろう。2019/06/10