出版社内容情報
“モノ”(事物・事象の略称)の意味や語彙の構成問題を論じ、話者たちが、理解の言語と説明の言語をからめて複用語彙を編成し、言葉のつながり・関わりあいの中に構成して知識化している事実を明らかにする。
目次
第1章 モノとことば(手持ちの意味と生ける意味―語の意味と知のありかたをめぐって;語彙体系と語彙範列―語彙的な意味の二つのシステム;モノとことば―単語の指示の錯綜に隠された事物の意味連関 ほか)
第2章 意味連関と語彙体系の記述(十勝地方の『食』の部分語彙体系―四国系話者のばあい;笛吹川上流山村の『煮物』類の語彙体系;小豆島の『汁物』類の語彙体系 ほか)
第3章 構成意味論の背景(構成意味論の性格と課題;覚え書き―一般意味論と構成意味論;用語法とリアリティー)