内容説明
本書では、能楽の詞章である謡曲と狂言を選ぶに当たり、五番立て番組の順序により分類して、それぞれ秀作と思われる曲を採用した。謡曲は翁ではじまり附祝言で終る間を、脇能二番・修羅物三番・鬘物四番・四番目物三番・切能二番計十四番にした。狂言は脇狂言・聟狂言・大名狂言・太郎冠者狂言・女狂言・出家狂言・座頭狂言・鬼狂言・山伏狂言・雑狂言・舞狂言の順に、太郎冠者狂言および雑狂言の各二番以外は一番ずつの計十三番にした。
目次
翁・弓八幡
竹生島
麻生
八幡前
八島
忠度
巴
靱猿
棒縛〔ほか〕
著者等紹介
古川久[フルカワヒサシ]
明治42年愛知県生まれ。昭和7年東北大学卒業。前武蔵野女子大学教授。著書に『能の世界』(昭35)、『明治能楽史序説』(昭44)、『狂言の研究』(昭23)、『狂言辞典・語彙編』(昭38)
小林責[コバヤシセキ]
昭和3年東京都生まれ。昭和36年早稲田大学卒業。現在武蔵野女子大学教授・青山学院女子短大講師。著書に『狂言総覧』(共著、昭48)、『狂言史研究』(昭49)
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