出版社内容情報
百人一首を見て書いて味わうための新しいタイプの書物。書家による美しい文字、また行書書きからちらし書きまで様々なパターンの書き方を示した。百人一首鑑賞のための、作者解題、現代語訳、難しい語の語釈、歌の背景なども示し、さらに百人一首以外の代表的なもう一首をも収録した愛好家必携の書。
内容説明
本書は、「百人一首」を、まず筆写することによって、書写のよろこびを感じ、またより深い理解と鑑賞により、心と脳の若返りを目的として編集しました。なぞり書きの下段には、書写や文字についての一般的な知識を、また、ワンポイントでは字形・筆順などをわかりやすく図解しました。
目次
百人一首の謎
秋の田の仮庵のいほのとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ
春すぎて夏来にけらししろたへの衣ほすてふ天の香具山
あしびきの山鳥の尾のしだりをのながながし夜をひとりかも寝む
田子の浦にうち出でて見ればしろたへの富士の高嶺に雪は降りつつ
奥山にもみぢふみわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき
かささぎのわたせる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
わが庵は都のたつみしかぞ住むよを宇治山と人はいふなり
花の色はうつりにけりないたづらにわが身よにふるながめせしまに〔ほか〕
著者等紹介
平形精逸[ヒラカタセイイツ]
昭和21年群馬県に生まれる。東京教育大大学院修了。青山杉雨、成瀬映山に師事。静岡大学教授、日展会友、謙慎書道会常任理事、日本教育大学協会書道教育部門代表。文科省検定教科書(東京書籍版)執筆・編集など
久保田淳[クボタジュン]
昭和8年東京に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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