内容説明
杜甫、李白の傑作から、独眼竜や乃木大将の隠れた名作まで中国と日本の名作漢詩をテーマ別に集めた珠玉のアンソロジー。100年のベストセラー簡野道明『和漢名詩類選評釈』待望のリニューアル。
目次
勧学類
彝倫類
感懐類
節序類
名勝類
遊覧類
懐古類
詠史類
著者等紹介
簡野道明[カンノミチアキ]
慶応元年~昭和13年。漢学者。伊予吉田藩の藩士の家に生まれる。東京高等師範学校卒。中国で古書を研究し、『字源』や『論語解義』の編著にあたった
田口暢穂[タグチノブオ]
昭和21年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。鶴見大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
5
底本は1914年で初出。驚きなのは、木戸孝允、西郷隆盛、江藤新平、高杉晋作らも載っていること。また吉田松陰は矩方と称している(83頁)。講釈は現代語訳的ではなくもう一段階、門外漢の評者からすれば口語訳がほしいところか。杜甫の管鮑の交わりのことばが出てくる「貧交行」(122-123頁)。あの武田信玄も「新正口号」として詠んでいるとは知らなかった(135頁)。この時期では梅花や桜花、春暁のような詩も書いてある。蘇軾の「子由の春を送るに和す」(200頁)は「病懶(らん)にして俗を厭う心と、兄弟友愛の情」に注目。2013/03/03
-
- 和書
- パパは専業主夫