内容説明
世家三十巻は、史記の中で本紀と列伝の間にある中篇で、諸侯の家を核として国の歴史を記したものである。世家第一から第十六までは先秦、第二十から第三十までは漢代の世家群があり、両者の間に第十七孔子世家、第十八陳渉世家、第十九外戚世家の三編がある。また世家により史記編纂の経緯を垣間見ることができる。本書では「孔子世家」「陳渉世家」「蕭相国世家」「曹相国世家」「留侯世家」を取り上げる。
目次
5 孔子世家(生い立ち・斉での名声・大司寇としての活躍;流浪の日々;魯における晩年)
6 陳渉世家(燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや;秦の反撃と諸将の自立)
7 蕭相国世家
8 曹相国世家
9留侯世家(宿敵秦を降す;漢楚の攻防;創業期の献策)