内容説明
幽霊・精霊との遭遇~志怪の世界へ。六朝時代の志怪書、いわゆる「六朝志怪」の作品を収録。多種多様な文化の中で生まれたこの時代の作品は、さまざまな怪異の小話、山・川などの地理に関する異聞や珍しい動植物についての小話、仙人の方術・仙術にまつわる小話、仏教信仰による奇跡や仏教の教理を説く小話など、多彩を極める。
目次
異苑
異林
繋観世音応験記
玄中記
五行記
雑鬼神志怪
志怪
拾遺記
集異記〔ほか〕
著者等紹介
竹田晃[タケダアキラ]
1930年東京生まれ。1959年東京大学大学院中国語中国文学専門課程修了。東京大学名誉教授
黒田真美子[クロダマミコ]
大阪生まれ。1991年東京大学大学院博士課程単位取得修了。1993年ミュンヘン大学大学院Promotion Gang単位取得修了。法政大学教授
佐野誠子[サノセイコ]
1974年横浜生まれ。2003年東京大学大学院博士課程単位取得退学。2006年博士(文学)。京都大学人文科学研究所助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
4
「捜神記」や「幽明録」は中国の古典。怪異・伝記小説の元祖みたいな存在かなあ。日本の怪異譚の祖形になってる話も多い。前から一回読んでみたいと思ってた。2015/04/30
若い脳
0
禽獣や博物、仙人の項が非常に面白かった。関連書にも触れたい。2011/08/21
つやつやはくまい
0
捜神記はじめとする志怪小説選。怪を志す即ち怪異の記録であって、創作性は薄く読んでいて面白いものではない。しかし有名な干将莫耶の宝剣については、記述量も多くストーリー性もあった。有名なのも頷ける話。ざっと斜めよみしたところ、動物では家畜を除くとトラが登場する頻度が高いのがいかにも大陸らしいなあという印象。2021/02/09
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