内容説明
紀元前六年ごろに成った『戦国策』は、戦国時代に活躍した遊説家たちの言論活動や知略について述べた歴史書である。秦・斉・楚・韓・魏・趙・燕・東周・西周・宋・衛・中山の十二か国ごとに構成している。格言・名言も多く「百里を行く者は、九十を半ばとす」「蛇足を為る」「禍いを転じて福と為す」「虎の威を借る狐」などはよく知られている。
目次
大鐘を遺りて、〓由を攻む。(西周巻第一)
蘇〓、白起を止む。
周君、秦に之く。
秦、師を興し、九鼎を求む。(東周巻第二)
衛鞅、魏を亡げて秦に入る。(秦巻第三)
蘇秦、秦王を説くも行われず。
司馬錯、張儀と争論す。
斉、楚を助けて秦を攻む。
両虎、人を争って闘う有り。
張儀の樗里疾を残わんとす。〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろまによん
3
教養を目指して。「百里を行く者は、九十を半とす」という言葉は、ナポレオン・ヒルの教訓でも触れられていたような気がする。現代にまで残るということは、時代を超えうる名著である何よりの証拠なんだろう。2014/02/09
金監禾重
0
ただただ、おもしろい。 数々の含蓄ある逸話に紛れて「そのたとえ話で何を伝えたかったんだ」とモヤモヤするようなものもあるのもまたおもしろい。2017/01/01
月照彦
0
「なるほど」と思わせるものから、「なにもそんなウソをついてまで騙さなくても」というものまで、権謀術数にもいろいろあるもんだ。2012/10/03
桜子
0
遊説家達の話術の巧みさ。有名どころがいっぱい。2009/06/08
史
0
有名な逸話がいっぱい。テイシュウの話のような中々怖い話もあり、『士は己を知る者の為に死す』のような熱い話あり、中々ジャンルの幅が広い。2020/01/23