内容説明
西鶴が新たに町人社会へ視線を転じ、商業資本主義経済下の町人の実態を描く。勤勉・節倹・才覚による成功致富談を集め、初めて金を主題とした文学作品を完成。
目次
巻1(初午は乗てくる仕合;二代目に破る扇の風 ほか)
巻2(世界の借屋大將;怪俄の冬神鳴 ほか)
巻3(煎じやう常とはかはる問藥;國に移して風呂釜の大臣 ほか)
巻4(祈るしるしの神の折敷;心を疊込古筆屏風 ほか)
巻5(廻り遠きは時計細工;世渡りには淀鯉のはたらき ほか)
巻6(銀のなる木は門口の柊;見立て養子が利發 ほか)
著者等紹介
麻生磯次[アソウイソジ]
明治29年~昭和54年。大正9年東京大学文学部国文学科卒業。学習院院長をへて日本学士院会員。文学博士
冨士昭雄[フジアキオ]
昭和6年生。昭和30年東京大学文学部国文学科卒業。のち、駒沢大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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