国語論究〈第11集〉言文一致運動

国語論究〈第11集〉言文一致運動

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  • サイズ A5判/ページ数 479p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784625433245
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C3381

出版社内容情報

日本の文章・文体の歴史を振り返ってみると、書き手の身分・性別・職業などの社会的立場により、また時代によって、さまざまな表現様式が誕生した。使用する文字・語彙の種類による表現形態の差、心情をこめて伝達するための表現形態の差などがある。日本語を表現する背景も、漢字文化からアルファベット文化へと交代した。その反映として、話し言葉と書き言葉のずれのない文章を創出しようとしたのが明治期の言文一致運動である。中国に起源をもつ漢文と、平安時代の文法に根拠をおく和文(雅文)との二文体からの脱却がその本質であった。

目次

言文一致研究の視点
言文一致論の歴史
デゴザル体の文章
雑誌『太陽』創刊年(1895年)における口語文―敬体を中心に
デアリマス体の文章
デアル体の文章―尾崎紅葉の作品を中心に
デス・マス体の文章―山田美妙
ダ体の文章の系譜―『浮雲』の史的位置
日記文の言文一致
速記文の言文一致
言文一致と新聞文章
雑誌記事の言文一致―明治28年『太陽』の場合
翻訳文の言文一致
国定教科書の言文一致
写生文から小説へ―その視座
堺枯川の言文一致観とその文章

著者等紹介

飛田良文[ヒダヨシフミ]
国際基督教大学アジア文化研究所客員所員、国立国語研究所名誉所員
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