目次
1 個人の自律の倫理学(ヘアヌードと他者危害の原則;留学生射殺事件の無罪判決;エイズ患者のプライバシー)
2 親と子の世代間倫理学(子供の名前と自己決定権;何歳になったら親に内証で人工妊娠中絶をしてよいか)
3 社会的共同性の倫理学(代理母は許されるか;安楽死と尊厳死;死刑廃止論)
4 強者と弱者の倫理学(セクハラで大事なのは使用者の責任;ハイテク社会と製造物責任法;公正の概念とアファーマティヴ・アクション;鯨は食べてよいか)
著者等紹介
加藤尚武[カトウヒサタケ]
1937年、東京生まれ。1960年、東京大学教養学部学生として安保闘争に参加。1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。東京大学文学部助手、山形大学教養部講師・助教授、東北大学文学部助教授、千葉大学文学部教授、京都大学文学部教授、鳥取環境大学学長、東京大学医学系研究科特任教授を歴任。元日本哲学会委員長。日本学術会議連携会員、京都大学名誉教授。専門:ヘーゲル哲学、環境倫理学、生命倫理学。現在は、徳倫理学、貢献心、利他主義の研究開発に従事している。受賞:哲学奨励山崎賞(1979年)、和辻哲郎文化賞(1994年)、紫綬褒章(2000年)、建築協会文化賞(2002年)、瑞宝中綬章(2012年)。主な著書『ヘーゲル哲学の形成と原理』未來社、1980年(哲学奨励山崎賞)、『哲学の使命』未來社、1992年(和辻哲郎賞文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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