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出版社内容情報
伊豫谷 登士翁[イヨタニ トシオ]
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酒井 直樹[サカイ ナオキ]
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テッサ・モリス=スズキ[テッサ モリス スズキ]
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内容説明
冷戦以後の世界における国家、経済、民族・宗教のポストコロニアル的諸問題をめぐるグローバル化の動きのなかでアクチュアルな思想潮流として出現してきたカルチュラル・スタディーズの現在をめぐってイエン・アングと陳光興というアジア出身の新進知識人によって戦わされた白熱の誌上論争を再現するとともに論争以後のホットな問題をテーマとした国際的ワークショップでの両者による最新報告および討論の記録。カルチュラル・スタディーズによる新アジア論。
目次
第1部 アジア化するカルチュラル・スタディーズ―『カルチュラル・スタディーズ』誌における論争(アジア化するオーストラリア―カルチュラル・スタディーズにおける批判的なトラスナショナリズムに向けての考察;未完の植民地時代―カルチュラル・スタディーズにおける超国民国家とトランスナショナリズム:アングとストラットンへの返答;保証のないカルチュラル・スタディーズ―陳光興への返答)
第2部 グローバリゼーションとナショナリズムの相克(脱植民地化の意味;オーストラリアの「アジア的」将来に立ち向かって―グローバリゼーションと国民的恐怖の政治;ディスカッション)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
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1998年刊行。アジアと銘打っているけど、カルチュラルスタディーズからのオーストラリアについての論文を邦訳。1人は台湾の大学教授、陳光興氏ともう1人はオーストラリアの大学教授。まえがきとかを書いているけど、あんまり酒井直樹は関係ない。論文で参照されているみたいだけど。ナショナリズムとインターナショナルの狭間で迷うオーストラリアの姿は日本の姿とダブる。思想的には欧米に近いが経済的にはアジアに依存せざるをえないという状況。オーストラリアの白豪主義は日本が台湾を占領してから起こったらしい。知らなかった。2013/10/11