出版社内容情報
〔ドイツ史とナチズムのドラマ〕ワイマール時代からナチズムの時代へ、そこに登場したアインシュタイン、ハーバー、ロイターらの足跡をたどる亡命ユダヤ人歴史家による論集。
内容説明
ワイマール朝からナチズム時代にかけてのドイツ史の劇的な歴史的展開のなかでそこに登場した主人公たち―アインシュタイン、ハーバー、ロイター、ブライヒレッダー―その転変する数奇な運命を世界史の流れのなかに綿密に跡づけ鮮やかな語り口で活写した、自身も亡命ユダヤ人である歴史家によるドイツ現代史論。ナチズム興隆から没落まで、その歴史の謎を解明する注目の論集。
目次
第1部 平和という夢(アインシュタインのドイツ;フリッツ・ハーバー―権力と亡命の科学者;エルンスト・ロイター―民主的社会主義者の形成;成功の重荷―ドイツ系ユダヤ人に関する考察)
第2部 権力の誘惑(1933年のドイツ―50年後;誘惑としてのナチズム)
第3部 平和、そして偉大願望からの解放(ドイツと合衆国―衰退する徳の光景;記念日とそのタブー―6月17日に関する連邦議会講演)
第4部 歴史家とドイツの過去(資本主義と文化史家)