出版社内容情報
〔伝記への途上で〕ハイデガーのナチズムとの関係をさまざまな哲学者や同時代人の証言を軸に徹底的に洗い出し、その屈折した生涯と思想を分析し意味づけた待望の決定的評伝。
内容説明
ハイデガーは本当にナチだったのか―。二十世紀最高の哲学者が貧しい学生から学問の道へ、『存在と時間』で名声を得てフライブルク大学学長へ、さらにはそこから失墜して戦後にその責任を問われるまで、さまざまな悪意や裏切りや変節のなかを生き抜いたその屈折した生涯を、徹底的に洗い出し分析し意味づけた待望の決定的評伝の完訳。フッサール、アーレント、ヤスパース、レーヴィット、ガダマー、マルクーゼといった哲学者たちの証言を織り込み、ハイデガーの人間像に肉迫する。