出版社内容情報
パスカルのデカルト批判を継承する立場からデカルト哲学の現代における神話性を破壊し、その批判を試みようとして「哲学」の概念と「理性」の意味を思想史的に問い直す。
内容説明
「最初の近代哲学者」、本書でルヴェルが試みようとしているデカルト批判は、このような出発点をもちながら「無益にして不確実な」デカルトというパスカルの批判に依拠して、その神話性と虚構性を徹底的にあばきだし、デカルト以後の哲学が〈知〉の問題にたいするときの無力さをシニカルに批判する、哲学の現代的脱構築。
目次
1 神話の破壊
2 古風な哲学者
3 「方法」の正体
4 数学的モデル
5 形而上学的モデル
6 記念すべき誤謬
7 人間の問題
8 哲学的革命と知的革命