出版社内容情報
第一集につづき、鹿角の里、阿仁の谷、八郎潟のまわり、男鹿半島、太平のふもと、鳥海のふもと、雄物川流域の地域別に分類した昔話を、方言のもつニュアンスをいかして収録す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
15
今村泰子さんが昔話採集した際の苦労話にしみじみ…。昔話を語ってほしいと伝え、はいそうですかとはならなかった。「そんた馬鹿くせぇ話やめれ」と若い家族に言われ、貝の如く殻を閉じる老人。「お前は昔こを聞きに来たといって、おれ達を馬鹿にする気なのだろう。方言のままでいいなんて、何のことだ」と村人。共通語指導の弊害だ。困難を乗り越え、記録された昔話たち。未来社のこのシリーズは市立図書館では書庫に眠っている。話者の多くも鬼籍に入っている。私は月1冊のペースで、寝る前にゆっくり読み進めて来た。昔話は私の精神安定剤。2023/01/03
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