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出版社内容情報
宮本 常一[ミヤモト ツネイチ]
著・文・その他
内容説明
それぞれに違った生産様式と職業をもつ瀬戸内海の島々と沿岸地の町。たえまなく生じる環境の変化のなか、それぞれの歴史的な伝統と気風をついでそこに培ってきた暮らしと仕事のあゆみを読みとく。
目次
家島付近
小豆島
飯ノ山
児島半島
直島付近
高松・屋島・坂出
備讃の島
丸亀
塩飽本島
牛島
手島・小手島
広島・佐柳島
笠岡付近
神ノ島
白石島
北木島
真鍋島
赤穂・坂越
室津
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
29
今すぐこの本持って瀬戸内海の島々を巡りたくなる(なので、解説の周防大島の学芸員の直近の訪問記がとても嬉しい)。このシリーズならでは、何度も同じところに足を運んでいる宮本が、初回の昭和12年、写真つきの昭和30年代と40年代、同じ島の変化を追ってくれてる。瀬戸大橋の橋脚にされようとしてる島、漁業、塩業や採石業の盛衰、塩飽諸島の一つ一つ、本当に島単位、村単位で今どうなってるのか見たくてたまらない。◇巻末には宮本のナマ原稿が。先に写真を置いてレイアウトした原稿用紙に直接書いてたのか、なるほどしっくりくるはずだ。2016/04/27
takeapple
10
今となっては遠い異国のようだな。長さの単位と言い、島の景観、作物、港、船、主要産業、人々の様子.....どういう視点で社会をみて、どんな明日を作るべきなのか、人々が幸せになるには、どう人生を切り開くべきなのか、宮本常一という人の凄さがよくわかる。2023/08/01