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出版社内容情報
宮本 常一[ミヤモト ツネイチ]
著・文・その他
香月 洋一郎[カツキ ヨウイチロウ]
編集/解説
内容説明
遠州平野から水源の諏訪湖まで、下流・中流・上流各域の景観・事物にこめられた、川筋の村・町のなりたちと、住む人の暮らしの歴史をよみときながら、天竜川をさかのぼる一河の写真絵巻。
目次
1 遠州平野
2 天竜川をさかのぼる
3 水窪のたに
4 伊賀良荘の村むら
5 天竜川の生態
6 遠山のたに
7 大河原
8 飯田から諏訪湖まで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
30
静岡から長野への山中、川の右岸左岸で住居や耕地のあり方が違っている、それが鎌倉の「地頭方」か「領家方」かによるものだと発見する宮本。シリーズ第一巻のこの本のあとがきでは、景観の違いがわかるおのれへの自負がかなりストレートに語られて思わずにやつく。写真についての言葉もそう。上手に撮ろうとは思ってない、他人から見たらつまらない写真、という言葉など、この写真の価値は俺だからわかる、って言ってるようなもんやん。◇道が行き止まりではなく、先へつながることの価値はこの地域ならでは。何といっても山の向こうは諏訪なのだ。2016/12/20
海
1
題名通り、天竜川に沿って、遠州平野から諏訪湖までさかのぼります。途中、遠山の方の谷筋に入ったりもします。地形の解説と集落の歴史が著者の体験に彩られて面白い一冊です。特に、ダム開発との関連で考えさせられるなと思いました。2023/04/25
tecchan
0
昭和42年発行の再刊。民俗学者 宮本常一氏が、今から60年近く前、天竜川沿いに遠州から諏訪まで旅した時の写真と記録。何気ない日常を撮った写真が多いが、時が経てば貴重な文化史を記録していることに気づく。著者の地域とそこに根付いた文化を見つめる鋭い感性が伺われる。2017/02/15
Hiroki Nishizumi
0
遠い昔話のようで、実はつい最近までそうだった。そんな不思議な気持ちになる。2025/02/15