出版社内容情報
中野 卓[ナカノ タク]
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柿崎 京一[カキザキ キョウイチ]
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米地 実[ヨネジ ミノル]
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内容説明
有賀社会学の方法論的集大成。
目次
第1部 民俗学への評価と批判(民俗学の本願;生活資料の採集について ほか)
第2部 社会学方法論(社会関係の基礎構造と類型の意味;社会秩序 ほか)
第3部 都市社会学の課題(都市社会学の課題―村落社会学と関連して)
第4部 名子の賦役、その他(名子の賦役―小作料の原義;捨子の話 ほか)
第5部 調査日誌(越後下関紀行)
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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従来の民俗学は文明人の民俗学でしかなかった。文明人は未開人に多くの知識を得たと考えながら、実はその表面のみ経廻って来て、かえって自身を認知したにすぎなかった(22頁)。双方の相互理解なくして平和もないと思う。都市の文化は百パーセントの能率を発揮したところで、田舎の生活が全部都市に依拠するものでないかぎり田舎人独特の生活は厳存。両者均衡がとれなければ生活は不安定を免れない(28頁)。経済社会学、知識社会学、芸術社会学、農村社会学など、多彩な社会学が例示(155頁)。 2015/01/02