出版社内容情報
古事記を言葉において、作品として根源的に読み直し、「合理派」的思想偏重と「浪漫派」的情念偏重から古事記を解放し、研究の方法的転換を探った労作。<初版1973年>
目次
稗田阿礼―古事記はいかにして成ったか
近親相姦と神話―イザナキ・イザナミのこと
国譲り神話
大嘗祭の構造―日本古代王権の研究
神武天皇
ヤマトタケルの物語
古事記研究史の反省―一つの報告
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メーテル/草津仁秋斗
1
古事記をひとつの物語と見て、戦後の自由主義的な視点から分析を試みた本。稗田阿礼について、柳田の論から更に発展させていて、なるほどと思った。2015/05/22
うづき
0
都合にいい説をもってくる癖がある。あることを説明する時にはこういう考え方はおかしいといっているのに、別のことを説明する際おかしいと否定した筋で展開している。矛盾を感じるし論理的ではない。この人、日本人じゃないのかな?とさえ思った。日本人なら感覚でわかるところを、別の国の言葉で無理矢理説明しようとしているみたい。2013/03/01