出版社内容情報
〔肝臓先生の教訓的医話〕川崎中央病院院長として著者は専門の肝臓医の立場から多くのアルコール患者を診てきた。酒をめぐる悲喜劇をとおして健康と命の問題を教える名随筆集。
内容説明
川崎中央病院長・上野幸久氏は日本における肝臓医学の大家であり、また無類の愛酒家である。従って先生のウデとお人柄を慕って、当院には多くの酒客(患者)が集まる。酒客を中心とした105の医話はほのぼのとして厳粛なのだ。
目次
1 肝臓病の話(アルコール学会見聞記;肝動脈に栓をする;肝臓にアルコールを注入;嫌酒薬の効果;子供の肝炎;酒飲みと黄疸;肝性意識障害;無症状の肝臓病;才女と肝臓病;肝臓の血管が腫れる ほか)
2 病気マンダラ(食道の病気;胃を固める;食道の異物;多くなった転倒骨折;メキシコ土産の奇病;内臓の破裂;ふえてきた大腸の病気;難病の治療;患者は癌に過敏なもの;坐薬をのんだ話 ほか)
3 院長は多忙です(小さくなった胃袋;虎口を脱れて;不安とわびしさ;親孝行したくないのに…;炎天下のスポーツ;ヅカガール;ハイティーンの飲酒;医は算術なり;美女対談;年末・年始院長日記 ほか)