内容説明
いまなお根深く残る黒人差別。その最たるものとして悪名高い南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策があった。白人政権によるこの非人道的体制に終止符を打つべく立ち上がった南アフリカの民衆を激動の3年間(1992‐1994年)に現地で写真に撮りつづけた貴重な記録。初の黒人大統領ネルソン・マンデラを全人種参加の総選挙で民主的に成立させ、アパルトヘイトを終焉に追い込んだ民衆の運動をリアルタイムで記録した、貴重な写真集。
目次
1 ジョハネスバーグ
2 スクォッター・キャンプ
3 出稼ぎ労働者
4 政治抗争
キャプション一覧
あとがき 私の見た南アフリカ
著者等紹介
前田春人[マエダハルト]
1963年、兵庫県生まれ。日本写真芸術専門学校にて写真を学ぶ。報道写真家・樋口健二氏に師事。1992年、ジョハネスバーグに滞在し、新生南アフリカが誕生するまでの激動の時代に生きる民衆の姿を撮影。写真展、雑誌等で発表。1998年、日本各地を旅しながら、山里に残る田んぼの撮影を始める。2003年、写真集『Quiet Life』で日本写真協会・新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェアー
4
厳しい差別の中にも笑顔の生活はあった。 笑顔の生活の隣り合わせに血みどろの弾圧と抵抗があった。 闘うことでしか得られなかった解放の姿。2021/10/09
kaz
0
穏やかな表情の写真も多いが、緊迫した状況を写したものからは、若干でもその雰囲気が伝わってくる。おそらく実態はその何倍も恐ろしいのだろうと思う。図書館の内容紹介は『黒人差別の最たるものとして悪名高い南アフリカのアパルトヘイト政策。白人政権による非人道的体制に終止符を打つべく立ち上がった南アフリカの民衆を、1992-1994年の3年間、現地で撮りつづけた貴重な記録』。 2021/06/09