出版社内容情報
〔アボリジニーの悲劇〕オーストラリアの辺地に2万年の歴史を変わらず生き続けてきた原住民たちがいま文明開化と白人社会の侵食下でどのような状況にあるかを報告・告発する。
内容説明
砂漠と神秘の大陸オーストラリアに、白人が乗り込む4万年も前から住んでいたアボリジニーとはどういう人たちなのか―。今世紀のつい去日まで石器時代を生き、自然の一部であった彼らの〈野生〉が白人の〈文明〉にねじ伏せられ破壊される姿を著者は目の当たりに見る。アボリジニーとともに暮らし、彼らの〈文明に対する抵抗〉とその悲劇とのうちに失われゆく〈野生〉を見つつ、著者は人間と自然の関わりの原点を考える。
目次
少年妻
ストックマンの仕事
ドローヴァーの生活
忘れられた英雄
戦時下の退避行
あるパート・アボリジニーの半生
「アボリジニー」の定義
私のキャンプ生活〔ほか〕