出版社内容情報
エリック・ホブズボーム[エリック ホブズボーム]
著・文・その他
市川 泰治郎[イチカワ タイジロウ]
翻訳
目次
共同体の経済構造―マルクス『資本制生産に先行する諸形態』の研究序説(マルクスにおける共同体研究の輪郭;社会経済構成体の段階づけ;体制移行の論理;晩年マルクスの先資本主義研究;マルクス以後における若干の傾向)
附録1 資本制生産に先行する諸形態
附録2 歴史的時代区分に関するマルクス、エンゲルスの補足的記述(『ドイツ・イデオロギー』(第一章)抜萃
マルクスからエンゲルスへの手紙(一八六八年三月十四日)
マルクスからエンゲルスへの手紙(一八六八年三月二十五日)
マルクスからザスーリッチへの手紙の草稿(一八八一年三月八日)
エンゲルスからマルクスへの手紙(一八八二年十二月十五日)
エンゲルスからマルクスへの手紙(一八八二年十二月十六日)
エンゲルスからマルクスへの手紙(一八八二年十二月二十二日))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
41
40年近く前にかなりきちんと読んだ本だったので、今回はざっくりと読んだ。1964年、英語版の『資本主義に先行する諸形態』の序文として書かれたものが前半、そして後半は『諸形態』が訳出されている。『共同体の基礎理論』の感想で触れたようにここでの著者は、『諸形態』が示すいくつかの社会経済構成体が、決して継起的に出現するものではないということを強く指摘する。それがマルクス以後の研究(スターリンを例示している)で「単線的」になったとしている。彼の他の歴史著作に比べ、かなりマルキスト然としているのが時代を感じさせた。2021/01/16