出版社内容情報
18世紀後半のロック主義と19世紀の功利主義を、残存する貴族的原理を廃止しブルジョア的統治原理の徹底を求める、思想史的範疇としての「イギリス急進主義」と規定・析出する。
目次
第1部 ロック主義急進主義とその周辺(イングランドのロック主義急進主義―その市民的自由の論理;フランス革命とイングランド・ナショナリズム―イギリス・ロマン主義の一側面;希望と幻滅―イギリスがフランス革命から学んだもの;フランス革命とイングランド―一七九一年暴動の資料)
第2部 功利主義・ベンサムとその周辺(功利主義―総論;イギリス功利主義―歴史的考察;功利主義―立法と改革の原理;一九世紀におけるイギリス人のデモクラシー観―J.S.ミル試論)
第3部 古典経済学とその周辺(自由主義時代の経済政策―ヨーロッパの概観;古典経済学・功利主義と植民地―ウィルモット‐ホートンとウェイクフィールドをめぐって)