出版社内容情報
平石 耕[ヒライシ コウ]
著・文・その他
内容説明
産業化、都市化の果て、国家、個人をも関数として組み込み膨張する“巨大社会”に対し、現代政治学の祖・ウォーラスはいかに共同体の再構築を図ったのか。現代におけるネオリベラリズム、サンディカリズム、コーポラティズム、そしてシティズンシップを考察する理論枠組となりうる、政治学をはるかに超えたウォーラスの思想的射程を明らかにする。
目次
第1章 初期ウォーラスの社会主義論(初期ウォーラス社会主義論の三つの淵源;フェビアンによるマルクス主義批判 ほか)
第2章 ウォーラスの英国史研究と歴史認識(序―歴史家としてのウォーラス;歴史認識と英国史研究の主題 ほか)
第3章 世紀転換点におけるウォーラスとフェビアン(ボーア戦争と帝国主義の問題;教育改革の問題 ほか)
第4章 「巨大社会」のための政治思想の構想(後期ウォーラス思想の理論的枠組;「国内的協働」の実現 ほか)
著者等紹介
平石耕[ヒライシコウ]
1972年生まれ。1996年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。2000年、University of Cambridge,M.Phil in Political Thought and Intellectual History修了。2004年、成蹊大学大学院法学政治学研究科博士後期課程修了。政治学博士。早稲田大学政治経済学術院助教(2008‐10年)を経て、成蹊大学法学部政治学科准教授。西洋政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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