出版社内容情報
加藤 節[カトウ タカシ]
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内容説明
カント、ロベスピエール、ミル、ウェーバーらが描いた「ネイション」への夢と、近現代政治史における「デモス」の危機を相補的に検証し、激動の21世紀におけるトランス・ナショナルなモデクラシーの実現可能性を論じる。米・英・中の研究者を迎えたシンポジウムの成果。
目次
試練に立つデモクラシー―冷戦後の世界
デモクラシーとナショナリズム―アジア政治の未来における財か、あるいは制約か
致命的な多義性―冷戦対立・アメリカの民主化推進レトリック・発展途上地域における国家建設
カントの「ナショナリズム」―ドイツとコスモポリタニズムとのはざまで
フランス革命におけるデモクラシーの構想―シィエスとロベスピエールとの比較を通して
J.S.ミルにおける内政不干渉原則の再検討
マックス・ウェーバーにおける“合理化”と“二〇世紀”の政治―ナショナリズムとデモクラシーへの一つの視座として
冷戦初期の「民族」と「民主」
中国のナショナリズム―古代と近代
現代日本の“ナショナリズム”
著者等紹介
加藤節[カトウタカシ]
1944年生まれ。成蹊学園専務理事。政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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