出版社内容情報
河上 倫逸[カワカミ リンイツ]
著・文・その他
内容説明
“普遍”法の虚構を糾す。教会と世俗、帝国と植民地、国民と移民―。権力をめぐる人びとの営みにみる「世界はひとつ」という幻想。国際法という名のヨーロッパ的規範を疑い、多極化する世界に法のオルタナティヴを提示する試み。
目次
序章 多神教ヨーロッパと法
第1章 学識法と法教養層
第2章 法の歴史社会学のための断章
第3章 自然支配と法技術―目的的社会組織と法人
第4章 ドイツ国民の概念―国籍(国家所属性)と民族所属性
第5章 国際法の歴史から「世界法」の構築へ