出版社内容情報
マーク・マゾワー[マーク マゾワー]
著・文・その他
中田 瑞穂[ナカダ ミズホ]
翻訳
網谷 龍介[アミヤ リョウスケ]
翻訳
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
八八
4
著者に興味を持ったのは、『国連と帝国』を読了してからである。理想主義的に歴史を描くのではなく、冷淡に醒めた視点で歴史を叙述するスタイルにシンパシーを感じたからであった。本著も、ヨーロッパをリベラルな存在としては描かない。ファシズムをヨーロッパにおける逸脱した奇形とはせず、むしろメインストリームであったことを指摘し、ヨーロッパが共産主義、そして自由主義の三つ巴の争いの中で展開していたことを論ずる。論述のスタイルとして、政治思想だけではなく社会や経済、文化を絡ませながら叙述しており、エキサイティングである。2024/07/17
taming_sfc
2
20世紀の欧州を俯瞰的な視点から深い洞察をともなってまとめ上げた大著。いかにも「知識人」といった筆致で、大著ながらにぐいぐいと引き込まれる、学術書にしては珍しい感覚を味わうことができる。2019/10/09
陽香
2
201512282017/06/20
はるたろうQQ
1
浩澣な書だが、面白く読んだ。議会制民主主義の失敗について「議会は、社会全体の社会的、国民的、経済的な激しい緊張を解決する場というよりは、むしろその緊張を拡大するレンズのようだった。」とあり、現在にも通ずる。英国の政治家は議会制の輸出に懐疑的だったらしいが、今や本国でも同じ事態が起こっており、難しい制度だと分かる。議会が機能しないので、執行権が強化され、ナチスへの道は既に開かれていたとする。ナチスの優生学的思考についても、ヨーロッパで広くひろがっていた思想を極端化したもので、それは今日も継続しているとする。2024/03/01
Masako3
1
★☆☆ 歴史学者による戦間期から、戦後までのヨーロッパのイデオロギーを中心とした考察本。難解。コミュニズムやファシズムは恐慌がもたらした一時的な過ちではなく、デモクラシーに馴染まず、中華思想と同様のヨーロッパの気質に沿ったものだ。2016/09/07
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