出版社内容情報
〔ポーランドの民族的伝統についての省察〕百年余にわたり自らの国家を奪われたポーランド民族を独立へと導いた民族意識の形成の過程と、多元的構造、地域的差違を考察する。
目次
1 ポーランド知識人の系譜
2 実業の問題 1840‐1890年
3 19世紀におけるポーランド民族意識の発展
4 独立へのいくつかの道
5 歴史学の地位のために
6 歴史家と集団意識の問題
7 歴史学と民族意識―過去・現在・未来
8 19世紀におけるポーランドの教会と民族問題
9 19世紀におけるポーランド人とユダヤ人
10 ポーランド歴史学の発展の展望
11 隷従の時代のポーランド人の肖像
12 民族の過去―社会の眼と歴史家の眼
13 ポーランド民族意識における19世紀の諸伝統
“歴史叙述者の省察から”―ステファン=キェニェーヴィチ教授の仕事と経歴