出版社内容情報
〔戦時下ポーランドの少女時代〕平穏な市民生活の幸せを突然奪った戦争とナチズム。ユダヤ人少女のヤニナが次第に幸福を失い、収容所の恐怖におびえる日々へと追われる手記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Arte
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ユダヤ系ポーランド人の著者が、ゲットーに追い詰められ、ゲットー崩壊寸前に密かに脱出して修道院系孤児院を転々とし、終戦まで生き延びた体験を語ったもの。当時10歳前後だった著者が、細かいことを克明に語っていることにまず驚いた。当然のことながら、迫害されている当人達には全体の状況はよくわからないわけで、そのわからない状況の下で何とか暮らしていた子供には、一番気になるのは両親の不仲であり、身を寄せた家族の家族関係なのだ。2004/02/15
椿子
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淡々と記述している所が良い。凄まじい記憶力だとも思う。これは、ゲットーから脱出するまで、を書いているものなので、続編の「自由の小さな大地」も読んでみようと思う。2010/03/31